【レポート】SLOW ACADEMY 障害者のアート・スポーツ活動 指導者育成講座 第2回,

障害の有無を超えて誰でも参加できる場づくりを行ってきたスローレーベルのノウハウを基に、
障害のある方とのアート・スポーツ活動の楽しみ方や場づくりを学ぶ研修プログラムの第2回を9月18日に実施しました。

【第1回のレポートはこちら】

第2回は「インクルーシブな企画を作ろう」と題し、
ご自身の活動領域にて実施予定もしくは計画中の事業を想定した企画立案について考えました。

今回の参加者は、ターゲット3の障害者の創作活動やアクセシビリティ課題に取り組もうとする芸術⽂化関連催事主催者や制作者(⽂化施設職員、イベント運営・制作の方など)の方々。

各自、事前に、障害の有無を問わず参加できる企画の案を考えてきていただきました。
当日は、こちらで考えた「申込者リスト」をお渡しし、
みんなが安全に楽しく参加するにはどうしたらいいかを考えるワークを行いました。

参加者には、視覚障害、身体障害、精神障害などさまざまな障害を持つ方もいれば、
健常者の方もいるという設定で、
リストには障害の有無と種別、サポートが必要か、介助者と一緒に参加するかなどが記載されています。

まずは、以下の4つのポイントについて各自の企画や環境を確認し、
書き出していく個人ワーク。

  • ポイント1 手配:事前に手配が必要そうなものは?
  • ポイント2 環境:会場でチェックしておくべきことは?
  • ポイント3 スタッフ:どんなスタッフが必要か?
  • ポイント4 工夫・配慮:どんなことが工夫できそうか?


その後、考えたことをみんなでシェアしました。

今回考えてきていただいた企画は、実際に近々実施する予定のあるものもあれば、
現段階では想定だけのものも。
どちらのケースでも、具体的な参加者を想定してみることで、
さまざまな注意点、確認点、サポート方法が挙がります。

さらに、「こういった場合はどうしたらいいのか?」と質問が出た際、
ほかの参加者の方から「うちではこうしています」などと意見が出て、情報交換する場面も。
皆さんプログラム終了後も話は尽きず、残って交流されていました。

こちらが一方的に教えるだけではなく、
参加者の方同士が交流し、相互に学び合うプログラムができるのが理想。
そういった場づくりができるよう、カリキュラムを工夫していきます。

近く実施予定の企画については、我々も見学に伺う予定です。
本プログラムで学んだことが生かされているか確認し、
今後どういったカリキュラムづくりをすべきかを考えていきたいと思います。

beyond2020プログラム認証事業
平成30年度内閣官房 「オリンピック・パラリンピック基本方針推進調査」に係る試行プロジェクト
SLOW ACADEMY 障害者のアート・スポーツ活動 指導者育成研修プログラム


主催:スロームーブメント実行委員会
協力:公益財団法人神奈川芸術文化財団、神奈川県立青少年センター
企画・制作:特定非営利活動法人スローレーベル