【インタビュー】武田久美子・藤原一毅,

SLOW MOVEMENT参加アーティスト紹介
今回は衣裳担当の武田久美子さん
ヘッドプロップス担当の藤原一毅さんをご紹介いたします。

 

武田久美子 たけだ・くみこ(コスチュームデザイナー / 衣装)

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◎武田さんへ、スロームーブメントについて5つの質問

 

Q1:「スロームーブメント」プロジェクトについて
お話を最初に聞いた時には、どういう印象を抱きましたか?

昨年のパラトリパレードから引き続き参加させていただいたので、

衣装もどういう風にステップアップできるかを考えました。

三角さんの詩から想像したのは自然のもの、風や水や地、そして円。

衣装では、海のものでもなく山のものでもない、

どこか私たちの住むところとは違っているような、つながっているような、

そんな生き物をイメージしながら制作しました。

 

Q2:プロジェクトの作品制作をする上で、
大切にしていることや工夫していることはなんですか?

不思議ではあるけれど、動きやすさを大切に

《シルエットを面白く》という点にこだわっています。

特に今回は、奈良県のラック産業さんの生地を使用させて頂いて、

その生地が今まで扱ったことのないぐらい伸縮性のある、

自由自在に変化できる生地なので、それを100%活かすよう心掛けました。

パフォーマーさんたちが着ていて心地よく、また、衣装で遊んでもらえるように、

観客の皆様にもまず目で楽しんで頂けるように意識しています。

 

Q3:また、作品制作をおこなっているなかで

一番印象に残ってたことを教えてください。

衣装アシスタントの岡嶋さんや丸本さん、

衣装パーツ・テキスタイル制作のさをり工房ゆう、

ヘッドプロップスの藤原さんというチームで作業を進めてきました。

衣装を作りながらどんどん形が見えてくるのにしたがって、

ヘッドプロップスと衣装の関係性を大事に、そして装飾による不思議感を

いかに全体的に出して面白くできるかを考えました。

今回衣装パーツとしてテキスタイル制作をして下さった

さをり工房ゆうさんの織物も贅沢に使わせて頂いています。

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兵庫県姫路市にあるさをり工房ゆうの崎野さんと宮川さん。


Q4:まもなくプロジェクトのパフォーマンスが初演されますが、
ご自身が楽しみにしている見所などを、このページをご覧になっている皆さんに向けてこっそり先に教えてください!

昨年と比べてトータル的なビジュアルの強さ、

そこにヤマハさんの画期的な《耳で楽しむ要素》がプラスされているので、

五感をフル稼働して見て欲しいです。

衣装の伸びやかさも是非注目してご覧下さい!

公演では美術と音楽、

パフォーマーの躍動感も加わって素敵なハーモニーを奏でています。

その一体感も感じていただければ幸いです。

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事務局一押しキャラをチラ見せします!
ひとりひとりみんな違う、まるで彫刻のような衣装の数々に注目◎

 

Q5:最後の質問です。「スロームーブメント」の大きなテーマの1つは“旅”ですが、ご自身にとっての”旅“とはなんですか?

私にとっての旅は、気分転換です。

自分に新しく空気を入れるような、そんな感覚だと思います。

[プロフィール]

武田久美子 たけだ・くみこ(コスチュームデザイナー / 衣装)

多摩美術大学テキスタイルデザイン学科にて、染色技法の他、シルクスクリーンプリント技法を専門に学ぶ。在学中、有志でファッションショーを催した際の衣装が演劇関係者の目にとまり、それがきっかけとなりコスチュームデザイナーの道へ。テキスタイルの技術を生かしながらの舞台衣装デザインに興味を持ち、卒業後にロンドンへ渡英。London College of Fashion の衣装デザイン学科で、デザインを始め、服飾のパターン、製法、服飾・舞台史など学ぶ。引き続き同校の大学院にて、より専門的、技術的に、ステージ上での衣装の役割や効果を模索するようになる。大学院卒業後、マルチアーティストの Lucy Orta のアシスタントや、舞台デザイナーの Dick Bird、ファッションデザイナーの Walid Al Damirji と共に制作活動をする他、現在までにグローブシアター、バービカンシアター、ノッティングヒルカーニバルなど、演劇、ダンス、その他様々なパフォーマンスの衣装デザイン、制作をしている。2012年からは拠点を日本に移し、広告や雑誌、CM、モダンバレエの衣装など活動の場所を広げている。
公式サイト:http://kumikot7.com/

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藤原一毅 ふじわら・かずき  (ヘアスタイリスト・ヘッドピースアーティスト/ヘッドプロップ)

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◎藤原さんへ、スロームーブメントについて5つの質問

 

Q1:「スロームーブメント」プロジェクトについて
お話を最初に聞いた時には、どういう印象を抱きましたか?

衣裳を担当している武田さんから連絡をいただいて、参加することになりました。

 

Q2:プロジェクトの作品制作をする上で、
大切にしていることや工夫していることはなんですか?

素材の扱いやすさにこだわって作り上げてきました。

作りながら、新しい生地があることで、面白い動きを作れるなと感じています。

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奈良県にあるラック産業さんが独自に開発した伸縮性の高い新感覚ニットを使用して、ユニークな衣装とヘッドプロップスを制作しました。

Q3:また、作品制作をおこなっているなかで一番印象に残ってたことを教えてください。

本人に着てもらって確認するまでは、大丈夫かなぁと心配でした(笑)。

 

Q4:まもなくプロジェクトのパフォーマンスが初演されますが、ご自身が楽しみにしている見所などを、このページをご覧になっている皆さんに向けてこっそり先に教えてください!

衣装は”白”がメインなので、人間っぽさを消すところを見て欲しいです。

 

Q5:最後の質問です。「スロームーブメント」の大きなテーマの1つは“旅”ですが、ご自身にとっての”旅“とはなんですか?

毎日が旅です。

 

[プロフィール]

藤原一縠 ふじわら・かずき(ヘアスタイリスト / ヘッドプロップス)

京都生まれ 大阪ベルエベル美容専門学校を卒業後、Londonへ渡英。ヘアサロンで経験をつみ、徐々に撮影やファッションショーなどのヘアスタイリングの道に。様々なヘアスタイリストの撮影やショーのアシスタントを経て、自身の活動を始める。2013年帰国後 大阪に移ると同時にphilip treacyやbob recineに影響を受けヘッドプロップの製作をはじめる。2014年 阪急百貨店のhankyu meets art でディスプレイに展示。現在は東京にベースを移し、雑誌や広告、アーティストのヘアを担当する傍らヘッド部分の衣装協力なども行っている。

公式サイト:http://kazuki-fujiwara.com/

 

ありがとうございました!