SLOW FABRIC SHOW

スローな「織り」と「編み」の世界

今年、スローレーベルでは、「スローファブリック」という新たな取り組みをはじめました。地域や企業を巻き込み、対話を重ねながら収集される残糸や残布を主原料とし、スロー独自の製法や道具を使って、一段一段丁寧に織り・編みあげてつくる、世界で一枚だけの個性豊かな織物のシリーズです。本展は、4名のアーティストによる「エキシビジ ョン」、実際に来場者が体験できる「スローファクトリー」、定番から新作まで幅広いアイテムを集めた「ショップ」を5.6坪の空間にぎゅっと詰め込んだ秋のスロー博覧会です。

EXHIBITION 1pick knit

pick knit

編み棒を使わない編み物。伸縮性の高いリブニットの特性をいかした新しいスローファブリック。ひとりひとりが小さなピースをつくり、後からどんどん繋げて行けるファブリック。

acco / アーティスト

ニットワークを中心に様々な素材と組み合わせ、オブジェ、アクセサリーなどをすべて作家の手により制作。日常にあるものをモチーフに、作家が見る世界を自身のかたちに置き換え、ものとして 表現。ミュージアムショップ゚やセレクトショップ等で作品を展開、またディスプレイ、ミュージックビデオの美術制作などを主な活動とする。* 写真下は「スポンジモグラ」

EXHIBITION 2the woven chart

the woven chart

廃棄された海図を織り、織物にする。海図は解体され、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)になり、交差を繰り返して、新しい海の模様を作り出す。海図はやがて、新しい海の模様とかたちを纏(まと)い、再生する。

のむらみちこ / アーティスト

古書を織って衣服に仕立てるなど、織り・編みを中心にテキスタイルの手法を用いて、モノに閉じ込められていた「時間」や「記憶」を、新しい形へと再構築していくことをテーマに制作している。第8回スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバルにて浅井隆賞を受賞。

EXHIBITION 3まるイロまるイロ

まるイロまるイロ

小さなツールを使って、手の中からいろいろな色と模様のまあるいファブリックが生まれる。ひとつでもうれしい。たくさん繋げてもたのしい。糸や素材が織り重なっていくことで、色とりどりの愉快な“おしゃべり”が聴こえてくる。

井上唯 / アーティスト

“織”から始まった興味が、次第にそれをとりまく空間へ。糸が空気を孕みながら布となり、空間に溶け込んでいくこと。そして「何か」を存在させることで、それまで見えてこなかったものが想像さ れることのおもしろさ。繊維を主な素材とし、場の囁きが静かに浮かび上がってくるような働きかけをしたいと考えている。近年は、織物の“モノ”としての魅力を愉しむような活動にも取り組む。

EXHIBITION 4PAPER BASKETS

PAPER BASKETS

宅配荷物の梱包などに使われる100%再生紙の紙バンドを使って編んだ小物入れ&ゴミ箱。

RIBBON BALL

リボン状の素材を風船にぐるぐる巻きつけてつくる、編みシェードのランプ。

whiteINQ / デザイングループ

イタリア・ミラノを拠点に、ラタン編みの家具など温かみを感じる作品づくりを行う田原洋臣と、アメリカ、ヨーロッパでの長い海外経験を活かしグローバルな活動を行う剱持貴史が中心となって結成したデザイングループ。個々が行う普段のものづくりから少し離れ、お互いの経験、特性の相互作用によって、より自由で幅広いデザインワークを行うことを目指して活動している。

SLOW FABRIC SHOW MAP

東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」 B1出口前
もしくはB3出口より渋谷方向へ1分。

SLOW FABRIC SHOWスロー ファブリック ショウ

2012.10.30 (Tue) ‒ 11.4 (Sun)
11:00‒20:00
at ショウケース (スパイラル1F)

問い合わせ

スローレーベル事務局
〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23
TEL: 03-3498-1171
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